カテゴリー:過食症の体験談
☆私が過食症から学んだこと☆
皆さん、こんにちは。
先日、リコの笑顔のメンバーになりました、みどりと申します。
過去に4年間、過食症と戦ってきましたが、今は寛解の状態が続いています。
心身が少しづつ回復してきている為、自分と同じように苦しみの中にいる方のお役に立てたらと思い、リコの笑顔のメンバーになりました。
今日は、『私が過食症から学んだこと』をテーマに、ブログを書きたいと思います。
ブログを書くのはまだ2回目なので、ドキドキしますが、宜しくお願いします☆
私が過食症になったきっかけ
私が過食症になったきっかけは父に何度か言われた「太った」という言葉でした。
ただそれはあくまでもきっかけに過ぎなくて、根本は完璧主義、人の意見に左右されてしまう、自分に自信がない、何事もやりすぎてしまうなどの性格気質からきているように思います。
元を辿れば幼い頃から、自分の気持ちを押し殺して周りに合わせてばかりの子供でした。
いつも内に秘めた本音を悟られてはいけないと、泣きたくても怒りたくても、ずっとニコニコしているような性格だった為、周りからは楽しそうにしていると思われていたようです。
ところが高校2年の頃、ある日突然、落ち込みと不安感が出るようになり、短大1年から抗鬱薬と抗不安薬を飲み始める事になりました。
副作用はあったものの薬のお蔭で、落ち込みも軽減し、卒業後はどうにか働くこともできました。
抗精神薬の断薬
そんな低空飛行の状態が続いていた24歳の頃、婦人科の先生の勧めで抗精神薬を止めることを決意し、半年かけて断薬をしたのですが、今まで薬によって抑えられていた鬱症状や対人恐怖が再び出てきたことや、副作用による食欲不振がなくなったことで、強い食欲を感じるようになっていったのです。
案の定体重は日に日に増えていきましたが、その時はさほど気にしていませんでした。
けれども父からの言葉に、そろそろダイエットを始めようという気持ちになったものの、数年間、あまり食べてこなかった分、カロリーのあるものを身体が欲してしまいます。
「食べたい」と「食べちゃいけない」
「食べたい」と「食べちゃいけない」
二つの気持ちの間で揺れながら、何か良い方法はないかと考えた結果、カロリーがないものを過食するという方法に辿り着きました。
大量のサラダや寒天ゼリーなどでお腹を膨らまし、食欲をごまかす毎日。
体重は徐々に減っていきましたが、当然栄養は偏り、どうしても高カロリーのものを欲してしまうため、多い時には週に2~3度、菓子パンやアイス、ケーキ、ご飯などを苦しくなるまで詰め込むという行為を止められなくなっていました。
胃はキリキリ痛み、はちきれんばかりなのに、吐く行為が上手くできなかった為、過食してしまった時はいつも後悔に襲われながら、胃の中のものが消化されていくのを、ただ待つしかありませんでした。
卵巣膿腫と胃炎
そして卵巣膿腫になってしまって手術をし、手術後には胃炎になったことがきっかけで、約2年間お粥やスムージーのような流動食しか胃が受け付けられなくなり、身体はどんどんやつれていきました。
あれほど痩せたかったはずなのに、いざ体重が減っていくとそれに伴い生理は止まり、身体は冷え、骨盤の骨が当たって痛くて眠れないという状況が続き、気が付けば、もう痩せることなどどうでもいい。早く普通の身体に戻りたい。
そんな気持ちになっていったのを覚えています。
けれども長年の習慣はそうすぐに変えられるものでもなく、たまに辛いことがあったり、強い疲労感に襲われると甘いものを過食してしまう癖はなかなか治りません。
だんだん日常生活もままならなくなり、何とかしなくてはという気持ちから様々なことを試したのですが、一時的には良くなっても根本的な解決には至りませんでした。
心身症と食物アレルギー
良くなっていったり悪化したりを繰り返しながら月日は流れ、その間に祖父母の介護も経験したりと色々なことがありましたが、祖父を看取ったあたりから、心身症になり、ありとあらゆる食べ物にアレルギーを起こすようになってしまいました。
その時は栄養ドリンクすらも蕁麻疹がでて飲めなかった為、どの病院の先生もお手上げ状態でした。
自分の身体は自分で治すしかないのかもしれない
そんな時、ある思いが頭をよぎります。
それは「自分の身体は自分で治すしかないのかもしれない」ということでした。
それまで身体の不調や過食の症状を、いつか誰かが画期的な治療法で治してくれるのではないかという甘い気持ちが、いつも心のどこかにありました。
けれども病院の先生も治せないとなると、自分でどうにかするしかないという状況になっていったのです。
それ以降、自分で出来そうなことは全て試すことにしました。
その甲斐もあってか、時間の経過と共に少しずつアレルギーは改善されていき、食べられるものも増えていきました。
リコの笑顔との出会い
また、リコの笑顔と出会い、みかさんの電話相談を受けられたことも回復のきっかけになった気がしています。
過食症になってから辛いことばかりでしたが、現在は身体の声を聞きながら食べる、必要であれば西洋薬の力も借りる、などの工夫を無理のない範囲で続けていくことで、少しづつ心身共に回復してきているのを実感している毎日です。
たとえムチャ食いをしてしまっても、自分を責めない、翌日から普段通りの食事に戻すなど、軌道修正するように心掛けているのと、沢山食べてしまった後は何が引き金になったのか紙に書き出してみることで、意外と怒りや不安を溜め込んでいたり、心が傷付き、それを過食で癒そうとしていたことに気付けるようになってきました。
摂食障害を体験してみて感じたこと
過食や拒食、過食嘔吐の真っただ中にいる時は、そんな風に思えないかもしれません。
思えなくて当然です。
実際私自身も苦しみの真ん中にいた時「治った人は運のいい人か実は症状の軽い人。私はきっと治らない。絶対に治らない」
まるで、暗示でもかけているようにそう思っていましたから。
今だに自分に自信を持てるようになった訳ではありませんし、時々、過食症が再発しないか、とても不安になる時があります。
それでも摂食障害を自分の力で乗り越えようとする経験がなかったら、今頃、もっと弱い自分のまま大人になっていたような気がするんです。
最後に皆さんへメッセージ
どうか今、これを読んでくださっているあなたが、悲しみや苦しみから抜け出せなくて、もがいていらっしゃるとしたら、試しに嘘でもいいので、元気になって笑顔を取り戻しているご自身の姿を想像してみてください。
すぐにはできないと思います。
でもできるようになるまで続けてみて下さい、
過食して自己嫌悪のまま迎えた朝も、増えていく体重に焦りと行き場のない苛立ちを抑えられない時も、身体に良くないと分かっているのに嘔吐が止められない日も、一度目を閉じて、深呼吸して、頭の中で未来のあなたが、今のあなたに頬笑みかけている姿を想像して下さい。
大丈夫。決して諦めなければ、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、必ず良い方向へと進んでいけます。
ホメオスタシス(恒常性)という言葉をご存知でしょうか。
どんなに外的・内的な環境が変化し、影響を受けようとも、常に身体は良い状態に保とうとする働きのことです。
あなたにも私にも、ちゃんとその力が備わっています。
どうかあなたの中にその素晴らしい力があるのだということを忘れないで欲しいのです。
たとえ今、それを信じられなくても、私はあなたの中で出番を待っている、その力の源を見つめていたいと思っています。
食べたくて、でも太りたくなくて、変わりたくて、でも変われなくて、そんな時はどうか、勇気を振り絞って誰かに頼ってみて下さい。
捨て身の気持ちでヘルプを出すと、思ってもいなかったところから助けがあったりするものです。
これまで、ずっと相談に乗ってもらう立場でしたが、少しづつ、心と身体のバランスがとれるようになってきた今、摂食障害で辛い思いをされているあなたのお手伝いを、ほんの少しさせて頂けたらと思っています。
あなたのその背中に背負っている沢山の荷物を一つ、私に預けてくれませんか。
まだまだ人生経験も浅く、知識も乏しい私ですが、精一杯、お気持ちに寄り添っていきたいと思っています。
私自身も含め、一緒に本当の自分を取り戻していきましょう。
どうぞ宜しくお願いします。
みどり♡